海外不動産協会コラム(2022年4月26日発行)

海外不動産協会コラム(2022年4月26日発行)

【ASEAN】2022年の東南アジア経済成長率は4.9%予測

アジア開発銀行(ADB)は6日に発表した「アジア経済見通し(ADO)2022年版」で、今年の東南アジア11カ国の実質国内総生産(GDP)成長率が全体で4.9%になるとの見通しを明らかにした。21年12月の前回見直しから0.2ポイント下方修正したが、昨年を大きく上回るとみている。最も高い成長が見込まれているのはベトナムで6.5%。マレーシアとフィリピンがともに6.0%で続いた。シンガポールは唯一、前年実績比で鈍化となる4.3%の成長と予測している。

■ミャンマーは唯一のマイナス

アジア開銀は、クーデターと、その後の軍事政権と民主派勢力との激しい対立、外資の撤退などで21年はマイナス18.4%成長という記録的な経済不振にあえいだミャンマーについては、今年はマイナス0.3%成長と、マイナス幅の著しい縮小を見込む。政治的緊張とコロナ感染防止策の両方の緩和がプラス要因との見方だ。

最大の政策課題は食料供給とみている。東南アジア11カ国中、アジア開銀が今年のマイナス成長を見込んだのはミャンマーだけだ。

海外不動産協会:NNA記事より

———————————————————————
上記にある通り、最も高い成長が見込まれているのはベトナムで6.5%です。マレーシアとフィリピンがともに6.0%で続いた。シンガポールは唯一、前年実績比で鈍化となる4.3%の成長と予測が出ています。

一方でミャンマーはクーデターの影響もあり2022年はマイナス0.3%という予測が出ています。そしてタイも3.0%成長と少し弱気です。タイに関しては特に観光業への影響、そしてウクライナ侵攻による原材料高騰が響くと見られているようです。

とはいえ、全体的に見るとやはり2022年は成長する1年と考えているようです。4月からASEAN諸国では隔離緩和が進んでいるので、期待していきたいと思います。

以上