海外不動産協会コラム(2021年12月30日発行)

海外不動産協会コラム(2021年12月30日発行)

【マレーシア】高級住宅の開発取りやめ要請、ペナン州政府

マレーシアのペナン州政府が、不動産開発会社に対し、高級住宅の開発を停止するよう要請していることがこのほど明らかになった。庶民には手の届かない高価格帯の住宅開発が加速していることで、需給のミスマッチが発生しており、2021年第3四半期(7~9月)におけるペナン州の住宅在庫は4,638戸と、ジョホール州(6,441戸)に次ぐ国内2番目の多さになっている。
ペナン州の住宅・地方政府・都市計画委員会のジャグディープ・シン・デオ委員長によると、州内で人気が高いのは30万リンギ(約810万円)以下の物件だという。しかし、住宅在庫の83%(3,871戸)を占めるコンドミニアムやアパートのうち、同価格帯の物件はわずか341戸にとどまっており、その中には法的な手続きに問題を抱えているものも多いため、同委員長は「高級物件ではなく、手頃な価格帯の物件開発に力を入れるべきだ」との見解を示している。

海外不動産協会:NNA記事より
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マレーシアのペナンといえば、日本の引退した人たちが集まる天国のような島、と言われた場所です。実際、非常に良い環境であり、多くの日本人も住んでいます。

しかし、昨今非常に値段が上がってしまい、賃料も上がり、さらにMM2Hの改定もあり、トリプルパンチで生活するには厳しい状況になりつつあります。そんな中で不動産価格だけ値段が上がっていたので、この要請に関しては非常に理解ができます。

しかし、現地の人たちのことを考えると低価格物件をきちんと作って実需を鍛えていかないとペナンの魅力がなくなってくるのでなんとかして欲しいものです。

以上