海外不動産協会コラム(2021年11月25日発行)

海外不動産協会コラム(2021年11月25日発行)

【ASEAN】2021年上半期、日本の対ASEAN直接投資は中国の4倍超

2021年上半期(1~6月)の日本の対外直接投資のなかで、アジア大洋州(APAC)地域は33.3%を占める。その中で、対ASEAN投資は67.1%増と大きく伸びた。実額では2兆2,000億円。中国向けの4倍以上になった。生産拠点として中国よりもASEANを拡充させる動きは、グローバル企業で広くみられる。日本企業だけでなく米国企業や韓国企業などでも同様だ。また、直近の日本企業によるASEAN投資や事業では、再生可能エネルギー(再エネ)事業など気候変動対策に配慮した取り組みが多くみられる。

海外不動産協会:記事はこちらを引用
* https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2021/3a35743af3c0aadb.html
———————————————————————
さて、日本の対外直接投資においてASEANへの投資が増えてきています。もちろん、RCEPなどへの期待感、そして中国からのASEANシフトなど考えられる要因はいくつもありますが、確実に言えるのは「日本はASEANを無視できなくなった」ということでしょう。今までも当然ですがASEANへの投資は多かったのですが、コロナ禍の中でもASEANへの投資が民間主導で怯まなかったのは、それだけASEANを「消費者マーケット」として捉えているからでしょう。それだけのポテンシャルはあると思います。

ただ心配なのが中国との関係です。RCEPで経済協定を結ぶことになっていますが、民間レベルでは中国からASEANシフトが進んでいます。この動きがどう出るのか。結果的に全体が盛り上がってくれれば良いのですが。

以上