海外不動産協会コラム(2021年10月14日発行)
海外不動産協会コラム(2021年10月14日発行)
【タイ】不動産サイアミーズ、再生エネ事業で新会社
タイの不動産開発会社サイアミーズ・アセットは28日、再生可能エネルギー関連事業などの調査を手掛ける子会社を設立したと発表した。 タイ証券取引所(SET)への報告によると、子会社サイアミーズ・テクノロジーを27日付で設立した。
海外不動産協会:NNA記事より
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サイアミーズ・アセットという会社は日本人の設計士や企画者がいる会社で、タイのバンコク中心部でコンドミニアム開発をしているデベロッパーです。
その会社が再生可能エネルギー事業に投資をするということで、なかなか面白い話題だと思います。日本で再生可能エネルギー事業といえば、太陽光であったり風力発電であったりしますが、今後の世界を語る上で、エネルギーは限りなく再生可能エネルギーが本筋になってきます。
世界的に原子力発電のリスクが訴えられている中、また資源の無駄遣いと言われている火力発電が主力発電になっている状況の中で、どうしても再生可能エネルギーのニーズが増えてきます。これは日本でも同じです。
そんな中、バンコクのコンドミニアム市場が厳しくなっている今、再生エネルギー事業に投資しようという試みは全くの正論です。タイであれば太陽光発電の文脈で語られそうですが、どちらかというとタイや東南アジアでは太陽光発電はもちろんのこと、これからは発電した電気を「どうやって蓄電していくのか?」というのがテーマになってきます。
電気というのは蓄電するのが非常に難しくて、今その開発はアメリカを中心に進んでいますが、確実に「作った電気をどのように貯めていくのか」が重要になってきます。電気は「すぐに使う」のが大前提ですから。
ですので、再生可能エネルギー事業という点では「太陽光発電」をするのだ、という意味合いで語られがちですが、それはあくまで「発電」の話であって、当然これも重要なのですが、「送電」・「蓄電」という部分もこれから重要になってきます。
ぜひ、エネルギーに関しては考えて欲しいなと思います。
この世界は非常に面白い、かつ地球にとっても非常に重要な分野ですので、不動産だけでなくエネルギー分野にも目を向けてもらえればと思います。
以上