海外不動産協会コラム(2021年10月07日発行)
海外不動産協会コラム(2021年10月07日発行)
【ベトナム】西鉄、ベトナムで富裕層向け住宅開発
西日本鉄道は9月2日、ベトナムで展開する住宅開発事業で、新たに富裕層向けの戸建て住宅を開発すると発表した。現地デベロッパーと合弁会社を設立し、549戸を供給する。
開発地は、ホーチミン市の東側に位置するドンナイ省にあり、高い住宅需要が見込まれるという。共用部分にはプールやクラブハウスを設け、セカンドハウスの所有や投資を目的とする顧客にアピールする。令和4年11月に着工し、6年8月の完成を目指す。総事業費は約340億円。
西鉄のベトナムでの住宅事業は9件目。従来手掛けてきた戸建て住宅の販売価格は1戸3000万円程度だったが、今回は1億円程度のものも検討している。今後は現地パートナーの主導ではなく、西鉄単独での事業展開も目指すといい、記者会見した林田浩一社長は「日本のノウハウを活用し、現地でビジネスをしたい。実績を積めば、西鉄の旗を掲げて売っていく」と語った。
海外不動産協会:NNA記事より
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西日本鉄道やJR九州、そして関西勢では阪急阪神不動産など、東京以外の企業が海外進出を強めています。この辺りは非常に面白い現象だなと思っていて、もちろん東京の企業も海外進出はしていますが、「次々と攻める」という意味では東京以外の企業の動きが早いと感じます。
以前だと、地方企業は東京に市場を求めて進出するという動きが多かったのですが、コロナ禍にもなり、東京よりも海外に進出した方が良いのではないか?という機運があるのかと思います。同時に、東京の企業は東京の不動産マーケットが調子が良いので、海外よりもまずは足元を固める、という考えなのかなと思ってしまいます。
いずれにせよ、地方企業がどんどん海外に進出するのは素晴らしいことだと思います。引き続き注視していきたいと思います。
以上