海外不動産協会コラム(2021年7月22日発行)
海外不動産協会コラム(2021年7月22日発行)
【タイ】タイ住宅大手サンシリ、暗号通貨導入決定
タイの住宅開発大手サンシリが、自社物件の購入代金などの支払い手段として、暗号通貨(仮想通貨)の受け入れを開始した。暗号通貨での不動産購入を実現することで、最新テクノロジーを積極的に活用している若い世代を取り込み、収益機会の拡大を図る狙いがある。
スレッタ・タビシン社長兼最高経営責任者(CEO)によると、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)ポータルサービスプロバイダーのXSpring Digital(Xスプリング・デジタル)との提携により、暗号通貨を住宅販売の決済手段として受け入れている。
また、タイの暗号通貨ブローカーであるBitazza(ビタッザ)を通じて、暗号通貨での共益費や管理費の支払いも受け付けているという。
現在、受け入れている暗号通貨は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、USDコイン(USDC)、テザー(USDT)の4銘柄となる。
なお、外国人による暗号通貨での不動産購入は、現在のところ政府が許可していないため受け付けていないものの、サンシリは許可が下り次第、外国人も対象に含める方針を示している。
海外不動産協会:NNA記事より
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ついに来ましたね、暗号通貨で不動産購入できるという。なかなかチャレンジングなことをやっています。サンシリというデベロッパーは以前から非常にチャレンジングな企業でもあり、先進的な取り組みをしていく企業なのですが、まずはビットコインとイーサリアムというのは非常に理解ができます。USDコインやテザーはほぼUSDとリンクしているので、これは良いとして、価格変動が大きい暗号通貨を取り入れるのは大賛成です。
実際問題、暗号通貨で決済する、と言ってもレートによって変動するでしょうし、すぐに法定通貨に切り替えるようなやり方をするとは思いますが、まずは「決済手段を増やす」=「ターゲットが増える」という発想をきちんと持っている経営陣に拍手を送りたいです。
もちろん色々な問題は当然起こると思いますし、トラブルも出てくると思いますが、このサンシリの動きに連動していくデベロッパーは増えていくだろうなと思います。
一種の起爆剤になってくれれば面白いと思います。
以上