海外不動産協会コラム(2021年6月24日発行)
海外不動産協会コラム(2021年6月24日発行)
【ASEAN】ASEANの貿易統計(6月号)~4月の輸出は前年の新型コロナの落ち込みの反動で急伸
21年4月のASEAN主要6カ国の輸出(ドル建て、通関ベース)は前年同月比41.6%増(前月:同23.6%増)と大きく上昇して8カ月連続のプラスとなった(図表1)。輸出は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大と国内外で実施された活動制限措置の影響が昨年4月に本格化して急減した後、6月からは経済活動の再開やテレワーク需要の増加に伴う電気・電子製品の出荷増、商品市況の改善を受けて増加傾向が続いており、更に足元では前年同月に大幅に落ち込んだ反動により伸び率(前年同月比)が大きく押し上げられている。
海外不動産協会: NNA記事より
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さて、2021年4月のASEAN各国の貿易統計が出てきました。やはり、というか昨年に比べて大きく成長しています。もちろん、コロナ前までは戻っていませんが、少なくとも伸び盛りになってきているのはわかります。
特に数字的に見ると、東南アジア向けの輸出が一気に増加。それについで北米・EU向けとなっています。いよいよ本格的に動き出したというのが見て取れます。基本的に東南アジアはまだまだ輸出がメインの国家が多く、内需が一生懸命それについていこうとしている段階です。ですので、この輸出額が増えることは国自体が復活していることを示唆しています。
国別に見ていくとマレーシア・フィリピンの輸出額が一気に増え、ついでベトナム・インドネシアとなっています。昨年はコロナ禍で厳しいエリアが伸びてきたという感じがします。昨年はある程度コロナの被害を抑えていたシンガポールやタイももちろん成長していますが、上記4カ国ほどの伸びは見せていません。
いよいよ東南アジアの経済復活が具体的に見えてきたという気がします。海外からの渡航が自由になるかどうか、はもう少し先になると思いますが、良い傾向だと思います。
以上