海外不動産協会コラム(2021年6月10日発行)
海外不動産協会コラム(2021年6月10日発行)
【ASEAN】タイ商務省、ASEAN経済共同体ブループリント2025の進展発表く
タイ商務省貿易交渉局(DTN)は4月28日、ASEAN経済共同体(AEC)ブループリント2025PDFファイル(170KB)の中間評価(MTR)について、単一市場・生産拠点の構築や競争力強化、経済連結性、中小企業育成、非ASEAN諸国との統合深化などの複数分野で進展があったことを明らかにした(商務省プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。
ASEANは2015年のAEC創足後、AECブループリント2025により2016~25年までの経済統合の方向性を示していた。当初5年間の成果や課題をモニタリング評価するために作成した中間評価(MTR)報告書PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)が28日のASEANのオンライン会議で発表された。
海外不動産協会: JETRO記事より
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2021年4月28日のASEANオンライン会議にて2015年に創設されたAECの進捗状況として中間報告が発表されました。特に顕著な効果があった内容は以下の通りとして発表されました。
■関税撤廃実施率が98.6%に到達
■ASEANシングルウィンドウ(ASW)導入、原産地証明書の電子的交換が実現
■電気・電子機器、医薬品、加工食品、自動車製品の相互認証協定(MRA)の署名
■ASEANサービス貿易協定(ATISA)の署名(不要な規制による障壁削減)
■ASEAN電子商取引協定への署名(EC利用への信頼・信用醸成、越境EC促進)
■世界最大のFTAの地域的な包括的経済連携(RCEP)協定への署名
この中でも知っておきたいのは関税撤廃とRCEPでしょう。AECとして発足してから、一気にRCEPまで持っていき、そして関税撤廃が進んでいるということは、ASEAN経済圏の大きな可能性を示しています。もちろん、これだけではありませんが、希望が持てるエリアなのは確かだと思います。
以上