海外不動産協会メルマガ(2021年2月9日発行)

海外不動産協会メルマガ(2021年2月9日発行)

今月のメルマガは、『海外不動産は売り時か』について、理事の毛利栄伸氏より発信いたします。

海外不動産の売却時期について

世界的にコロナによる影響が様々な分野で起きている中、経済的な打撃が各国で起きており、企業だけでなく個人投資家までもが大きな不安を抱える毎日となっています。
私自身も様々な投資家から保有している不動産の売却相談などが数多く来ており、今回は海外不動産の売却時期について個人的に考える部分を皆様にお伝えしたいと思います。

損切をしてでも手放すべきか?

当初想定したような収益が上がっていないから、損切をしてでも手放すべきではないかとの相談が良く入ってくることがあります。実際経済が悪い状況の中で売却を考えるのはおすすめできません。
損切をする理由にもよりますが、経済状況の悪い中では安売りをすることは避けらず急いで売却をしたいという方ほど損をすると考えていただいてよいのではないかと思います。

物価の上昇はどの国でも続くという点

相談される方々の考えを伺うと『世界的な不況がこれからも長期で続き不動産は賃料が取れないと価値が下がる。』とのお話をいただきます。
ここで注意したいのは物価の上昇はどの国でも続くという点です。
先進国の多くが経済成長率を年率2%の目標数値として定めておりますが、各国デフレでもなく過度なインフレでもなく経済への影響が大きくならないように年率目標の策定をしています。
近年は新興国といわれる国々ではインフレ率が高水準で進んできており不動産価格の上昇が著しいことから企業や個人の投資が盛んに行われております。

短期的な側面と長期的な目線で考える

世界的に昨年と今年はコロナ感染が世界中に広まったことからマイナス成長となるのではないかといわれており、経済的側面から物価の下落が懸念されるようになりました。しかし、これは短期的な側面であり不動産は長期的な目線で考えると物価上昇を考えれば価値が上がるといった結果が出ております。
実際、日本国内においては不動産価格も40年前とは比べ物にならないほどの上昇が続いております。

長期的な物価の上昇

紙幣価値や物価が変わる以上、不動産価格は上がると考えてよいのではないでしょうか。
昔の1円の価値がいまでは同じではないように各国の紙幣価値が上昇している以上、長期的な目線で見ていくと様々な物価が上昇することになり、それに連動して不動産価格が上昇し利益を出すこととなります。

過去最高の高値を更新した金

コロナが引き起こした経済不況で不安が広がる中ではありますが、過去最高の高値を更新した金と同様に現物資産である不動産の強い部分といえるでしょう。
経済不況は最大のビジネスチャンスでもあり、冷静に対応することが収益を上げる最大の要因となることから、売り急ぎにはよく注意していただきたいと思います。

タイ不動産について

タイ不動産においても価格の値下げが一部で聞かれるようになっておりますが、実際5%~10%程度にとどまっており、コロナ終息後の経済反動すら期待の声が聞こえております。是非じっくり時間をかけて売却計画を立てるようにしてみていただければと思います。

以上

(2021年2月9日発行)