海外不動産協会コラム(2021年2月11日発行)
海外不動産協会コラム(2021年2月11日発行)
「バイデン政権と関係強化」ASEAN外相会議声明
東南アジア諸国連合(ASEAN)は2021年1月21日、オンラインで外相会議を開いた。会合後に議長国のブルネイが発表した声明には「米国との戦略的なパートナーシップをさらに強化するため、バイデン新政権と協働していきたい」との表現を盛り込んだ。トランプ前米大統領は東アジア首脳会議を4年連続して欠席するなどASEAN軽視の姿勢が目立っていたこともあり、新政権への期待を明確に打ち出した。
声明は「多国間主義や国際協力を促進するため(バイデン政権と)協力していきたい」と説明。世界経済の回復や新型コロナウイルスの抑制でも協働する意向を示した。「米国の指導者との次回の会合を楽しみにしている」とも指摘し、バイデン米大統領のASEAN関連会合への出席に期待を示した。
海外不動産協会: NNA記事より
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ASEAN諸国からするとこれは当然という感じでしょう。アメリカファーストを訴えていたトランプ前大統領はASEAN軽視が目立っており、またTPP不参加ということもあり国際協力が見え難かったのは事実です。
バイデン新大統領はトランプ氏と対極的な政策や考えを訴えています。そう考えるとASEAN諸国が期待するのは当然と言えます。しかし、アメリカは数多くの問題を抱えているのも事実です。ASEANとしてはアメリカ・EU・中国・日本とうまく連携しながら各国を盛り上げていかなければいけませんが、まだその具体性は見えてきません。RCEP締結により中国と日本は組み込めていますが、アメリカ・EUはまだこれからという段階です。
今後のASEANとアメリカ・EUとの連携には注目です。特にRCEPの動向は注視しておくべきでしょう。
以上