海外不動産協会コラム(2021年2月4日発行)

海外不動産協会コラム(2021年2月4日発行)

人気の不動産投資先、香港はトップ10圏外

海外不動産協会: NNA記事より

香港に拠点を置くNPO、アジア非上場不動産投資家協会(ANREV)が機関投資家などを対象に実施した調査によると、アジア太平洋地域の不動産投資先ランキングで香港は前年と同じ11位だった。サウスチャイナ・モーニングポスト(電子版)が19日伝えた。調査は機関投資家84社とファンド・オブ・ファンズ運用機関15社を対象に実施。トップ3はオーストラリアのシドニーとメルボルン、東京の順だった。4位は中国本土の1級都市(北京、上海、広州などの大都市)で、香港と比較されることの多いシンガポールは9位に入った。香港は9位だった19年から順位を落とした。

米不動産サービス大手CBREの越境投資先ランキングでも、香港は2020年、前年の8位から14位に順位を下げていた。この調査は昨年11~12月にアジア太平洋地域を拠点とする投資家490社以上を対象に実施し、トップは東京で、2位はシンガポール、3位は韓国ソウルだった。

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各国の機関投資家が調査したものですが、面白い結果になっています。
ANREVが出したランキングではオーストラリアと東京、そしてCBREが出した調査では東京が1位とのこと。日本はやはり割安感があると想定されます。

そんな日本ですが、はっきり言って、確かに割安であると言えます。ただ他国と違うのはキャピタルゲインが少し弱いというところでしょうか。しかし、根強い賃貸需要があり、かつ管理・運営がしっかりしているのでインカムゲインとしては魅力的だと思います、特に機関投資家やファンドなどからすると資産の安定運用先と言えるでしょう。

世界から見て割安と言われているので、やはり東京の価格はまだ根強いと思います。コロナ禍であるものの、世界中の投資家が日本を買いに来ているのは変わらないのでしょう。

そしてもう一つ面白かったのが、オーストラリア。オーストラリアは広大な土地に対して人口が少なく、投資イメージは持ちにくいのですが、昨今非常に人気のエリアになっており、キャピタルゲインも狙える位置にいます。こういったランキングはぜひ参考にしてください。

以上