コラム(2020年12月31日発行)
海外不動産協会コラム(2020年12月31日発行)
インドネシア:インドネシアのコンドミニアムを外国人が買える日が来る?
インドネシア政府は外国人に分譲マンションの所有を認めることを決定し、10月5日に成立した雇用創出法に盛り込まれたとの記事が出ました。
弊協会として、現地側に確認をすると「どうやら本当だ」とのこともあり、いよいよインドネシアでも外国人がコンドミニアムを購入できるような空気があります。ただし、色々と制限がついたり、細かい規制が敷かれたり、とまだまだ本確定ではありません。ただ、今までインドネシアの不動産は買うことができない(使用権で購入することは可能)と言われていましたが、それが遂に変わりそうです。
またインドネシア経済がアジア通貨危機以来のマイナス成長になりそうということもあり、政府としてはアフターコロナに向けて何らかの起爆剤が欲しいところですから本件は是が非でも進めていくのではないか、と推察されます。まだ本確定ではないので、実際に施行されるのがいつなのか?そこは議論がこれから重ねられると思いますが、良きニュースになるように祈るばかりです。
記事から少し深掘りをして、インドネシアの不動産マーケットとはどのようなものでしょうか?日本と同様の島国ですから場所によってかなり差異があります。そこは注意が必要ですが、まずはアパートメント市場の実態を報告します。
*インドネシアのコンドミニアムは通常「アパートメント」と呼びます。
データ元はコリアーズ社のものを利用しますが、2020年はジャカルタで3,000戸程度の供給がされています。2021年以降も安定的に供給されるという予測が出ています。ジャカルタの人口は1,000万人近いと言われていますので、そう考えるとアパートメントはまだまだ少ないですね。そう考えると今後もっと供給されてもおかしくないと思わされます。現地では契約率も95%-97%をキープしているので完売されていると見て良いでしょう。このマーケットが海外に開放されるとこぞって人気になりそうな予感はします。
ただし価格は意外と高いというのが本音です。他の都市に比べてみてもジャカルタのアパートメントは上昇率が高く、急成長したのが見て取れます。外国人が購入できるようになれば尚更、という感じでしょう。インドネシアのアパートメント市場、注目しておきたいです。
以上
海外不動産協会:記事 NNA記事より