海外不動産協会メルマガ(2019年7月9日発行)

海外不動産協会メルマガ(2019年7月9日発行)
メルマガから海外不動産情報をお伝えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

皆様の中には海外不動産投資と聞くと胡散臭い、怪しいと思う人が多いのではないでしょうか。
もちろん、実際に詐欺的な話があるのも事実ですし、悲しいかな、騙しているのは日本人というのも実際にあります。
しかし、一方で果敢にリスクを取りながらチャレンジをした結果、成功という果実を手にした投資家もいます。
そしてそれをサポートしている不動産会社の存在も数多くあります。ぜひ、そういう部分にも目を向けていただけたら幸いです。

今回は成功事例をお伝えしていきますが、失敗事例もこのメルマガではお伝えしていきたいと思います。
どうぞ気軽に見ていただければと思います。

それでは成功事例の一つをご紹介しましょう。

  • 中長期で保有することで利益を得た例
  • 投資国と都市:マレーシアのクアラルンプール
  • 投資物件:3LDKのコンドミニアム(中古物件)
  • 購入時期:2012年10月
  • 売却時期:2018年8月(約5年10か月保有)
  • 投資金額:約2,800万円(物件価格+税金等の諸費用合計)
  • 最終売却価格:約200万円(税金等の諸費用別)
  • 賃料収入:約900万円(約5年分の賃料収入)
  • 最終利益:約1,000万円(税金等の諸費用などを全て差し引いた金額)

この投資家の方は2010年からマレーシアに駐在をされていた方で、住みだしてからマレーシアが好きになってしまい、現地でMM2Hという10年のビザも取得。会社から家賃が補助されていたこともあり、自分が会社を辞めた後にマレーシアに住むんだったら、今住んでいるような物件が欲しいなということで、ご自身が住んでいたコンドミニアムの別の部屋を投資用として購入されました。

それが2012年の話。購入時にはすでに賃貸で入居されている方(韓国の方だったそうです)がいたそうなので、いわゆるオーナーチェンジ物件です。その後2回ほど賃貸人が変わられたのですが、この方に転機が訪れます。

それは日本への帰国。2018年6月末に帰国ということで約8年住んだマレーシアと離れるとなって、その時に購入した物件をどうしようかという話になったそうです。
そのまま持っていても良かったのですが、結果としてマレーシアに移住するとなれば、またその時に考えようということで購入された物件も売却する決断をされました。
購入から5年以上経っており、ちょうど賃貸人も5月末で退去するという状態だったそうです。
そこで2018年5月から売却活動を現地の日系不動産会社に依頼して、3か月後に購入金額以上の額で売却が成立。今までの賃料も入れると約1,000万円の利益が出て、帰国後に一戸建てを買われる資金にあてたそうです。

ちなみにもっと売り急がなければ、相場的に見てもあと300万円以上高く売れたと思いますが、この方は日本に帰るということもあったため、早く現金化したかったそうです(とは言え、それでも早く決まった方だと思います)。

この方の成功事例を分析すると3つの点で良かったと考えます。

  1. きちんとした中古物件を購入したこと(自分が同じコンドミニアムに住んでいて、物件状態を把握していたこと)
  2. 購入してからすぐに収益が上がるような案件だったこと(オーナーチェンジ物件で家賃がすぐに入ってくること)
  3. 長期保有することで物件の資産価値が上がっていたため売り急いでも利益が十分残っていたこと

この3点が成功のポイントだと思います。
これを一般的な表現にすると、やはり「きちんとした物件を選ぶこと」と「中長期で保有すること」が重要かと思います。
この方が買われた物件は駐在員の方が住む物件でもあったので、やはりグレードの高い物件です。自分が住んでもいいと思えるような物件だからこそ、この方も買ってみようとなったわけです。

それと中長期で保有すること、ですね。税金的な話もありますが、マレーシアだけでなく東南アジアでは基本的に経済成長が続いており、インフレ率が年間2-3%で上昇しています。
つまり不動産の価値も上昇しています(インフレ率を加味して値段が上昇している部分もありますが)。
この波をきちんと考えた上でそれなりの期間をきちんと保有していくことはキャピタルゲインを得られる基本的な部分でもあります。
ただ長ければ長いほど良い、というわけではないのでご注意ください。
管理体制がそこまで整っていない東南アジアのコンドミニアムでは築15年とか20年経つとボロボロという例もあります。
やはり、竣工後5年〜10年あたりで買い替えをご検討される事をオススメします。

この方は日本に帰国するというタイミングと物件売却のタイミングがぴったりと重なった好例です。
でも、きちんとした物件を長く持つ事で十分利益が取れる、というのは海外不動産の特徴かもしれません。ぜひご参考にしてください。

次回もお楽しみに。

2019年7月9日発行